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: いじめを克服しポジティブな学校生活を目指す小学生・中学生を持つ親子 | |||
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いじめ問題を、いじめる側、いじめられる側、いじめを傍観する側、仲裁する側の4者のこころの要因を探り、総合的に解決するプログラム | |||
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「創造家族」はいじめなどの学齢期リスクをその背景までさかのぼり解決 | |||
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「いじめ」が大きな社会問題になってから20年以上が経ちますが、「創造人生」による9都市の調査では、その内、8都市で現在の若い親の世代である団塊ジュニア世代で「いじめ」に遭った人が急増し、内、4都市では若者世代にも引き続き急増傾向が続いており、多い都市では20%近い子どもがいじめを受けていることが分かりました。 「いじめられた」子どもは、学齢期には「授業理解困難」や「高校中退」になるリスクを高い倍率で拡大しており、更に、就労期には「若年無業者」になるリスクを、都市により4倍から10倍という高い倍率で拡大していることが分かりました。この他、「不安定・うつ」「居場所なし」「引きこもり」などの心の健康リスクを大きく拡大しているほか、自殺などの深刻なリスクに結びつきやすい「人生無意味」を、都市によっては3-5倍拡大しています。また、貧困に陥るリスクも大きく拡大しています。このようにいじめは、その被害者に一生のこころの傷を負わせてしまうことが多いのです。 一方、「いじめ」に遭う要因としては、幼児期の社会性の発達の遅れに伴う「仲間遊び苦手」が最も大きな要因となっており、次いで、安心して付き合える仲間がいない「居場所なし」も大きな要因となっています。
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![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London | ||
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![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London |
しかし「いじめ」を予防するには、「いじめられる」側の要因よりも「いじめる」側の要因を探し対策をとることの方が重要です。「いじめる」側の要因としては、心の寂しさを生む「母、接触少」「父接触少」の他、自己肯定感を低める要因となる「しかるしつけ」などがあります。 更に、永年いじめの問題を国際的な比較の観点から研究してきた森田洋司氏(大阪樟蔭大学学長)の研究によれば、「いじめを仲裁」する人や、「いじめの傍観者」がどの程度いるのかも含めた4つのグループの力学により、「いじめ」の深刻度が変わってくることが示されました。「創造人生」の調査では2014年から、このような4者の分析を採りいれています。それによると、「いじめ」の防止については、4つのグループそれぞれに対応した広範な防止策が必要となることが分かりました。 | ||
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まず、「いじめられる」リスクを下げるためには、「創造人生」調査によると、「自信・信念」などの自己の価値観による強みを涵養するとともに、「友人ネットワーク」「信頼」などの互助による強みを身に着けることが「いじめられる」リスクを半減させる効果があることが分かってきました。
次に、「いじめる」側の原因を減らすことが必要です。いじめる子は、何らかの心の寂しさを抱えています。この背景をよく理解したうえで、家族との愛着関係を作り、友達との「居場所つくり」を行うことが必要です。 更に、「いじめの仲裁者」が出てくることが必要です。いじめられた子をかばうは、非常な孤立感を感じています。ここで一人でもかばってくれる子がいるかどうかが大変重要になってきます。 最後に、最も重要なのは「いじめの傍観者」をなくし、いじめる側が、集団の中で孤立するような雰囲気を作ることです。 |
![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London | ||
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![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London |
以上に述べて4つの対策は、個人の努力だけではできません。学校・学級としての取り組みが必要です。「創造家族」は学校全体で取り組んでいただける場合には、「いじめ」の年代ごと、年齢ごとの推移、「いじめれれ多」「いじめた」の原因分析、「いじめられた」人が将来どのようなリスクを負うかという実態などの地域の分析結果を提供し、クラスにおける公民教育をサポートする材料を提供します。 | ||
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このように創造家族は、学齢期リスクの軽減を大きな目的としています。学齢期には「いじめ」「不登校」「授業理解困難」「高校中退」などのいくつかのリスクが待ち構えています。これらに対しては、通常は、事後対応で表に現れた問題を解消するという対処法が多く採られています。しかしそれでは、リスクの本質は解決されず、同じ問題が繰り返されることになります。重要なことは、そのような問題が生じてしまった背景にある心の中の問題を解決することです。このため「創造家族」では幼児期に生じた問題、友人関係、心の健康にも注意を払い、原因に遡って解決を提案しています。
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![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London |