市または特別区, CCS, STAa21, STA11515, OpenCityPortal: Basic Facts, ,
創造人生
HOME
年代別・目的別のサブ・プログラム→創造人生のびのび親子創造家族創造世代創造企業創造コモンズ創造公園健康創造
Home
ニックネームSozoID: , RiskID: , ID: , : Basic Facts,
ニックネーム:
パスワード:
Spanish, English, JapaneseImagine your unlimited creativity パスワードの変更,
あなたの健幸指標ページ
CCS ダッシュボード
セクション:STAa2
人生局面毎の課題とリスク

Select Other Sections
カテゴリー:STAa21
学齢期
Select Other Categories
フォーラム:
どのような社会サービスがあるか

illustrated by Kilkenny
塾通えず(EDU18)

塾に通いたかったが家庭の事情で通えなかった

負の連鎖の始まりである「不登校」の大きな要因は家庭の経済的理由で学習への意欲を失うことです。厳しい受験競争の中で「塾に通えない」ことは意欲喪失の大きな要因となっていることが明らかになりました。
A. CCS調査で分かったこと
塾通えず を経験した人の割合は世代と共にどのように変わってきたのでしょうか? Services (1_Graf_Prev2021), 要因保有比率(世代別)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 上図で「塾通えず」の傾向を見ると、7都市中、近郊都市で子育て世帯が流入している4都市で若者世代になるに従い、「塾通えず」の比率が低くなっていますが、反対に、大都市圏の3都市では、若者世代に塾に通えない子供の比率が上がっています。後者の3都市では、家庭の経済力が、子育ての経費に追いつかず、「塾通えず」が増えているものと考えらます。

塾に通えない子は、後の項で説明するように学力が低下することに加え、精神的にも大きな苦痛となり、2重の負担を負うことになります。

塾通えず を経験した人は、その後どのようなリスクを軽減し、強みを増やしているのでしょうか? Services (2_Consequences), 波及(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「塾通えず」を経験した人が経験しない人に比べ最も大きく拡大するリスクは、全世代平均・総合効果で見ると「若年無業者」になるリスクで13.64倍も拡大しています。それが「非正規雇用」などに連鎖し、「貧困」を3.24倍も拡大しています。

一方、「塾通えず」の人は、多くの「強み要因」を縮小しており、自己の価値観については、「自信・信念」を0.97倍に、「大学卒」を0.69倍に縮小しています。

しかし、それを補うように、「目標・計画性」は、1.16倍に拡大しており、そのおかげもあって、「正規雇用」は1.95倍も増やしています。

塾通えず を経験した人を減らすリスク要因は何ですか? Services (3_Causes), 原因(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:
塾通えず を経験した人を減らす強み要因はどのようなものがありますか? Services (4_Resilience), 強み要因(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:
塾通えず を経験した人の、将来のリスクへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (5_Conseq_Risks_Gen), 将来のリスクへの波及(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「塾通えず」がどのように将来のリスクに連鎖していくかを見てみましょう。上図右側の表(若者世代、単独効果)で、「塾通えず」が直接影響を与える将来のリスクを見るとリスク拡大率や寄与度が大きいリスクは「高校中退」と「若年無業者」で塾に通えなかった人は、通えた人に比べ3倍前後もリスクを増やしています。一方、心の健康リスクはほとんどがリスクを下げています。

次に、総合効果(「塾通えず」のリスクが他のリスク要因に影響を与え、それらの間接的な影響も含めた効果)で見ると、「塾通えず」だった人は、「不安定・うつ」「不安・睡眠障害」「居場所なし」等、全ての心の健康リスクが、塾に通えた人に比べ、若者世代には、2倍以上に高まっていることが分かりました。しかも、団塊ジュニア世代に比べ、リスク拡大率が上がっていることも分かりました。

このような心の健康リスクの拡大の影響もあり、「非正規雇用」や「貧困」が拡大しているのです。

塾通えず を経験した人の将来の強みへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (6_Conseq_Res_Gen), 将来の強みへの波及、(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「塾通えず」が、将来の強み要因に対し、どのような影響を与えるかを見てみましょう。まず、塾に通えなかった当初から、その影響だけを取り出した見た単独効果で見てみましょう(上図右側の表)。すると、ここで取り上げた10の強み要因の内「目標・計画性」、「第1子出生」だけが強みを減らしていることが分かり、他の強み要因は皆わずかながらプラスになっていることが分かりました。しかも、その中で「専門資格」の取得は塾に通っている人の約2倍も取得を増やしていることが分かりました。

次に、「塾通えず」に伴って起きる他のリスク要因の変化による派生効果も含めた総合効果で見ると、前問で述べて心の健康リスクや雇用リスクなどの派生要因がマイナス効果をもたらし、若者世代には「大学卒」が0.69倍まで減少し「結婚」も88%まで減少していることが分かりました。このような総合効果での強みの減少は団塊ジュニア世代に比べ、若者世代に、より減少幅が大きくなっています

しかし、その中で、「自信・信念」「目標・計画性」「専門資格」の取得、「正規雇用」は「塾通えず」の人の方が「強み」が増えていることも分かりました。塾で受験勉強を詰め込むよりも、自分の得意分野で専門資格を取り、周囲に信頼を得て安定した就職につくことが可能であることも確かめられたわけです。

塾通えず を経験した人を増やすリスク要因は世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (7_Causes_Gen), リスク要因(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「塾通えず」のリスクが若者世代で上昇している都市が多いことが分かりましたが、その原因を調べてみましょう。ここでは塾に通えない状況になったときの根源的理由を探るため、当初のリスク要因から派生した他のリスク要因の影響を統計的に排除した「単独効果」で調べてみます。

まず、両世代に共通して「塾通えず」を大きく増やしている要因を調べると、「少年期貧困」です。この要因は「塾通えず」のリスクを両世代とも7倍前後の倍率で増やしています。しかし、「少年期貧困」の比率も、それらの人が「塾通えず」になるリスク拡大率も若者世代には減っていることが分かりました。つまり「塾通えず」急増の背景には、若者世代の貧困の拡大以外の原因があるということです。

それは「しかるしつけ」です。「しかるしつけ」を受けている子の比率は団塊ジュニア世代の26.6%から若者世代には36.2%に上昇しており、更に、「しかるしつけ」を受けた人が「塾通えず」と感じる比率も約2倍に上昇しています。

次に大きな原因は「母接触少」ですが、これは若者世代にはリスクが半減しています。その次には「人生無意味」「いじめられた」という心の健康に関連した原因が団塊ジュニア世代にはマイナスに効いていたのが若者世代にはいずれも「塾通えず」を増やす要因になってきていることです。その背景には、受験競争の激化から、自分の行きたい進路を選ぶためには、今や塾に通うことが必要条件になりつつあることがあります。

塾通えず を経験した人を減らす強み要因は世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (8_Resilience_Gen), 強み要因(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: どのような原因で若者世代の「塾通えず」が急速に増えているのでしょうか?それでは、どのような強み要因を育てれば「塾通えず」を予防し削減できるのでしょうか?

何故、人々が「塾通えず」と感じるのかという理由は、かなり複雑ですので、先ず、それを大きく捉えることから始めましょう。

先ず第1の理由は、人々が受験勉強をする以外に、どうしても何かをやりたいという強いインセンティブが無い状況であることです。第2の理由は、受験勉強を進めたいけれども、塾以外にそれが効率的に進められる環境が無いことです。それでは、若者世代の「塾通えず」リスクを減らしている強み要因が何かを、その単独効果で見てみましょう。

リスク削減効果が最大の強み要因は「健康管理」でした。「健康管理」は二つのルートで「塾通えず」と感じるリスクを増やしています。一つは、健康上の理由で塾に行けない子がかなりいることです。第2の理由は、その反対に、本人や親が子どもにスポーツやダンスを習いたい、習わせたいため、塾に行けなくなる子が多いことです。「健康管理」を重要と感じている人は、若者世代で親の世代より増えてきており、その人たちは、健康を重んじていない人に比べると僅か18%しか「塾通えず」を悔しいとは思っておらず、満足してスポーツ等に励んでいるのです。

「塾通えず」と感じるリスクを減らす第2位は「友人ネット」を持つ人たちです。彼らは塾に通い定型的な授業を受けるよりも、友人同士で集まり、互いに分からないところを聞き、教え合う方がはるかに効率的と考えている人が多いと思います。

第3位は「幼少時、祖母と同居」です。祖母と同居している子の比率は、若者世代には減少していますが、団塊ジュニア世代には祖母と同居の子が「塾通えず」のリスクに全く影響を受けていなかったのに対し、若者世代では、リスクを半減しています。その理由は、祖母が勉強を教えるということは考えにくく、むしろ、料理や家事、人付き合いなど、社会性の発達に関する影響を与え、それが、学習面でもよい効果を育てると言いう経路が存在するのではないかと考えられます。

塾通えず を経験した人を増やす公共サービスの効果はどの程度でしょうか? Services (11_Service_Impact), サービス効果(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:

B. は、次のような特色があります。以下のページをご参照ください
C. Services