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人生局面毎の課題とリスク

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カテゴリー:STAa21
学齢期
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どのような社会サービスがあるか

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授業理解困難(EDU17)

勉強に興味を失い授業に追いつくことが難しかった

多くの都市の若者世代で、授業の理解が困難と感じている子どもが、親の世代が子どもだった時に比べ急増していることがわかりました。近郊都市化が急速に進んでいる都市では、学齢期の子どもの15%前後が、このような悩みを抱えています。何故、授業に追いつけない子どもが急増しているのか?「創造人生」による7都市の調査の結果、幼少期の3つの親の養育の仕方が最も大きく影響していることが分かりました。
A. CCS調査で分かったこと
授業理解困難 を経験した人の割合は世代と共にどのように変わってきたのでしょうか? Services (1_Graf_Prev2021), 要因保有比率(世代別)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「授業理解困難」を感じている生徒の比率は高齢世代・団塊世代の方が学齢期だったころは、5%から10%の間だったのですが、団塊ジュニア世代から若者世代にかけて急激な上昇に転じた年が多いことが分かりました。

それぞれの都市の「授業理解困難」の比率の上昇のスピードは、それらの都市が近郊都市化が進み、子育て世代が急増している時期に高まっていることが分かります。都市化が早い段階で進んだ和光市、足立区や近年まで地方都市としての性格を残している臼杵市などでは団塊ジュニア世代や若者世代に「授業理解困難」の比率が低下していることが分かりました。

授業理解困難 を経験した人は、その後どのようなリスクを増やし、強みを減らしているのでしょうか? Services (2_Consequences), 波及(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「授業理解困難」を経験した子は、将来、どのようなリスクを増やしたり、強みを減らしたりするのかを見てみましょう。当初のリスクから派生した要因から付随的に生じるリスクや強みも含めた総合効果(上表では右側の列)で見ていきます。

先ず、将来の予測されるリスクで最も拡大率が高いものは「若年無業者」になるリスクで、「授業理解困難」でない子に比べ、実に13.19倍もリスクを高めています。就職氷河期時代に就職できなかった、いわゆる「ニート」の人たちは、その後も失業や非正規雇用として、苦しい生活を送っており、現在、50歳代になっても貧困に苦しんでいます。現代の格差問題の中でも、最も緊急に対策が必要な人たちです。

その次にリスク拡大率が高いのは、「非正規雇用」や「貧困」になるリスクで、共に3倍を超えています。

一方、強み要因は総合効果で見るとかなり、よくリスク縮小効果が維持されています。まず自身の価値観の強みでは「自信・信念」「目標・計画性」が平均以上に維持されており、それに加え「家族の支援」「友人ネット」などの支援も平均以上受け、それらの成果として「正規雇用」を「授業理解困難」でない人の1.61倍も高めていることが分かりました。しかし、問題点は「結婚」「第1子出生」がそれぞれ、0.9倍前後に落ち込んでしまうことです。

今後の少子化社会を少しでも防ぐためには、「授業理解困難」を少しでも減らし、一律の教育から、それぞれの得意分野を生かした教育を進めていくことが非常に重要になります。

授業理解困難 を経験した人を減らすリスク要因は何ですか? Services (3_Causes), 原因(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: それでは、何故「授業理解困難」という状況が始まるのでしょうか?その当初にあったリスク要因の効果を、それから派生したリスク要因(共変量)による影響を統計的に取り除いた「単独効果」で調べてみましょう。なお、この場合は、「総合効果」で見ても、リスクがやや増えるだけで、効果の順番等には影響はありません

先ず「授業理解困難」が起きた当初からあった根源的要因の効果で見ると、第1位は「しかるしつけ」で「授業理解困難」のリスクを1.85倍、寄与度で16.3% ポイントも拡大しています。親の側は、叱ることにより、勉強のやり方を教えるつもりなのでしょうが、子供の側の受け取りは、「自分は、勉強が理解できないダメな人間なのだ」というコンプレックスだけが大きく焼き付いてしまう結果となり、将来の学習が却って身に入らなく成る結果ばかりが残るということになりかねないことをこの結果は意味しています。

第2位は「父接触少」で「授業理解困難」を1.93倍拡大し、寄与度は19.1% ポイントです。「父接触少」も子供が、何か訊きたいことがあるときに、訊くべき人がいないということで、精神的な空虚感を子供に与えるということで、勉強に身が入らなくなるという効果が大きいものと考えられます。

授業理解困難 を経験した人を減らす強み要因は何ですか? Services (4_Resilience), 強み要因(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: {授業理解困難」のリスクを防止したり、軽減する「強み要因」にはどのようなものがあり、その程度の効果があるのでしょうか?この問いは、「授業理解困難」のリスクに個別に対応するよりも、初期における大きな問題に対応できる強み要因を育てることにより、問題が生じてから間を置かず、予防的に対処する方法がより効果的であるという考え方に立ち、この問いについても「単独効果」で見ていくことにします

「授業理解困難」のリスクを最も効果的に削減しているのは「ほめるしつけ」で、リスク削減率は0.75倍、リスク削減寄与度は6.6% ポイントとなっています。これにより、子供は、自分の努力を親から評価してもらい、それに立って具体的な勉強法を習うことになり、子供は心理的にも、助言を受け入れやすくなります。

次に有効な強み要因は「目標・計画性」で、リスク削減率は0.89倍でリスク削減寄与度は2.9%ポイントです。やはり、親や先生から言われた目標ではなく、自分で考えて良いと思った目標に従って、自分で計画を立てて勉強することが大きな強みになることが確かめられました。

以下「健康管理」「友人ネット」「親教育熱心」の順に「授業理解困難」のリスク低減効果が高いことが分かりました。

授業理解困難 を経験した人の、将来のリスクへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (5_Conseq_Risks_Gen), 将来のリスクへの波及(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: それでは、次に、若者世代での急激な「授業理解困難」が将来、どのようなリスクの増加をもたらすかを考えてみましょう。まず、「授業理解困難」が始まった当初のその他のリスク要因(共変量)への波及の影響を取り除いた単独効果として、どのような影響を与えるかを調べ、次に、それに共変量による影響も含めた中長期的な影響がどうなるかを「総合効果」で見てみましょう。

先ず単独効果での影響を見ると「授業理解困難」のリスクを抱えた人がまず直面するリスクは「居場所なし」と「人生無意味」のリスクです。これは孤立・孤独に関連するリスクなので、早急な対応が必要です。次に「いじめられた」と「高校中退」のリスクが生じます

次に、それらの短期的なリスクが共変量の変化に繋がり、より中長期的なリスクが拡大します(「総合効果」)。最も大きい総合効果リスク寄与度を持つのは「若年無業者」でリスク拡大率9.12倍でリスク拡大寄与度は23.4%ポイントにもなります。それが様々な心の健康リスクにも連鎖し、「引きこもりがち」「非正規雇用」を拡大し、それらが複合し「貧困」を2.79倍10.9%ポイントの寄与度で拡大していることが分かりました。

授業理解困難 を経験した人の将来のリスク・強みへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (6_Conseq_Res_Gen), 将来の強みへの波及、(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「授業理解困難」に陥った子は、それにより、将来どのようなリスクを、どのような経路で拡大していくのでしょうか?まず、上表左側の若者世代の単独効果の表で当初に発生するリスクを調べてみましょう。

「授業」についていけないと感じると、先ず自己の価値観である「目標・計画性」が低下し周囲に対する「信頼」も低下します。同時に、これまで学習面で助言をもらっていた近隣の大人からの支援も大きく低下し、それに代わり、自分と同程度、授業についていけない友人とのネットワークが大きく拡大します。

しかし、これでは、授業からの遅れは回復しません。このため、若者世代の総合効果で、どのような変化が現れるかを見てみましょう。第1の変化は、自分で「目標・計画性」を見直し、改善を図り、それに伴い「自信・信念」も回復してきます。それと共に「友人ネットも学習が一緒にできる仲間に絞り、また、「親類・隣人」の支援も、「信頼」できる人から積極的に助言を求め、拡大していきます。

その結果、自分が得意とする「専門分野」で資格を取る人が増えてきます。一般的な知識を求める「大学卒」は逆に減ってきます。このような戦略により、「正規雇用」になる人はほぼ維持することが可能となります。

このような目標の見直しにより、「結婚」は僅かに減りますが、生活が安定するに従い子供の「第1子出生」「第2子以降出生」共に「授業理解困難」出なかった人よりも増えていることが確認されました。

授業理解困難 を経験した人を減らすリスク要因は世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (7_Causes_Gen), リスク要因(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 上記、問1で「授業理解困難」のリスクが若者世代で急速に高まっている実態を検証しましたが、何故、また、どのような経路で若者世代にリスクが高まっているかを見てみましょう。

先ず、若者世代には発達障害を持つ子が拡大し、そのために「授業理解困難」が増えているのではないかと思っている人が多いと思われますが、上表の若者世代のリスク要因の中で発達障害の指標として、初期に共通する兆候として採った「仲間遊び苦手」は、「授業理解困難」のリスク拡大要因としては若者世代、団塊ジュニア世代とも第3位で、第1位の「しかるしつけ」に比べるとそのリスク寄与度は、僅か1割程度しかありません。「授業理解困難」急増の主原因が発達障害であるとするのは、無理なようです。

しかし、「仲間遊び苦手」の項目でそのリスク要因を問7で調べると、「父接触少」と「しかるしつけ」が第1位と2位を占めていることが分かります。こうなるとこれら3つのリスク要因を相互にきっちりと分けるることは、却って相互の関連を見誤る危険があるとも考えられます。現実的には、これら3つのリスクを幼児期の社会性発達の遅れとして、互いに関連があるものとして扱うことが適当と考えた方が良いのかもしれません。

授業理解困難 を予防したり削減する強み要因の効果は世代によりどのように変化しているでしょうか? Services (8_Resilience_Gen), 強み要因(若者世代での変化)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:
授業理解困難 を経験した人を増やす公共サービスの効果はどの程度でしょうか? Services (11_Service_Impact), サービス効果(全世代計)

M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:

B. は、次のような特色があります。以下のページをご参照ください
C. Services