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セクション:STAa2
人生局面毎の課題とリスク

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カテゴリー:STAa22
青年期
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どのような社会サービスがあるか

illustrated by Kilkenny	高校中退(EDU8) 高校または高等専門学校を中退した
高校卒業が当たり前となった今、「高校中退」は貧困への入り口ともいわれる青年期の大きなリスクです。その原因の第1は「授業理解困難」ですが、次いで幼少期のリスクである「しかるしつけ」「父接触少」が大きな影響を与えています。「創造人生」は、幼少期から「高校中退」までのリスクの連鎖の経路と強み要因の効果を明らかにしました。

A. CCS調査で分かったこと

高校中退を経験した人の割合は世代別にみるとどのように変わってきたのでしょうか？		Services (1_Graf_Prev2021), 要因保有比率（世代別）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 毎年10万人に近い高校生が中退をしています。高校卒業が当たり前となった現在、「高校中退」は「貧困」と直結するリスクを抱えています。CCS調査でも、「高校中退」をした若者の大きなリスクが明らかになりました。しかし、これらのリスクを克服し「専門資格」「大学卒」を採る人が、却って拡大していることもわかりました。

高校中退を経験した人は、その波及効果として、その後どのようなリスクを拡大したり、強みを縮小したりしますか？		Services (2_Consequences), 波及（全世代計）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「高校中退」した人は、将来大変、大きなリスクを経験することになります。上表左側の将来のリスクをを「総合効果」で見ると、就労期のリスクでは、「若年無業者」になるリスクが11.88%ポイントも拡大し、「非正規雇用」になるリスクが4.03%ポイントも拡大しています。更に心の健康リスク拡大を通じて「貧困」になるリスクも3.75%ポイント拡大しています。一方で、右側ん表で、将来の「強み要因」への波及について見ると、「目標・毛行け臭い」が1.29%ポイント拡大し、それらの努力により、「大学卒」「正規雇用」も僅かながら増えています。

高校中退を経験した人を増やす原因となるリスク要因は何ですか？		Services (3_Causes), 原因（全世代計）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: それでは、今度は、時間をさかのぼって、どのような原因により、「高校中退」になったのかを上表の単独効果で見ていきましょう。これは初めにきっかけとなった要因だけの影響を見たもので、その後派生した要因からの影響を除いて計測したものです。これで見ると「高校中退」の根源的な要因としては、「授業理解困難」が最も大きく、次に「母接触少」「障がい」という順序になっていることが分かりました。

高校中退を経験した人を減らす効果を持つ強み要因にはどのようなものがありますか？		Services (4_Resilience), 強み要因（全世代計）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: それでは、「高校中退」を減らす、本人や家族等が持つ「強み要因」にはどのようなものがあるでしょうか？まず上表の単独効果で見てみると大きな効果がある強み要因は「ほめるしつけ」「親教育熱心」でそれぞれ34.8%ポイント、10.3%ポイント「高校中退」を減らしています。更に本人の努力による強みとしては「健康管理」と「目標・計画性」が「高校中退」を減らしています。

高校中退を経験した人の、将来のリスクへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか？		Services (5_Conseq_Risks_Gen), 将来のリスクへの波及（若者世代での変化）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: 「高校中退」が将来のリスクを拡大する効果は、若者世代に急速に大きくなっています。その理由を探るため、「高校中退」をした人の将来のリスク拡大効果を若者世代と、その親の世代である「団塊ジュニア世代」と比較してみましょう。上表の左側の総合効果で見ると、団塊ジュニア世代には、ほとんどの将来のリスク拡大率が寄与度で見ると1％以下で「若年無業者」だけが1.9%だったのが、若者世代になると、寄与度が5％を超える将来リスクが「若年無業者」「非正規雇用」「一人親子育て」「貧困」と4つになり、心の健康リスクでも「「不安定・鬱」「不安・睡眠障害」が3％を超えています。その主な原因は、若者世代の就労期にバブル崩壊後の就職氷河期を迎え、求人比率の大幅な低下があったことによるところが大きいが、アベノミクスによる金融緩和の効果もあり、最近は、若者の求人倍率も回復し、賃上げが物価上昇を上回る傾向も出てきている。この傾向が今後維持できるかどうかが焦点となっている。

高校中退を経験した人の将来のリスク・強みへの波及の強さは,世代によりどのように変化しているでしょうか？		Services (6_Conseq_Res_Gen), 将来の強みへの波及、（若者世代での変化）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary: それでは、「高校中退」となった人は、将来どのような強み要因の変化をもたらすだろうか？これも上表左側の「総合効果」で見てみると、団塊ジュニア世代には、「専門資格」「大学卒」といった教育成果に関する強みには「高校中退」はむしろプラスの効果があることが分かりました。ところが、若者世代には「高校中退」は、そのどちらに対しても大きなマイナス要因になってしまいました。その一つの要因は、前項でも述べて就職氷河期からの影響がありますが、もう一つの要因は、高校進学競争の激化といわゆる「底辺校」と呼ばれる高校の校則や授業へ追いつくことの厳しさ等から、高校生のやる気が失われ、仲間が一人辞めると、雪崩を打ってやめるという現象が起きているとの指摘もなされています。上表では「目標・計画性」が若者世代に大きく低下しているところに現れています。

高校中退を経験した人を増やすリスク要因は世代によりどのように変化しているでしょうか？		Services (7_Causes_Gen), リスク要因（若者世代での変化）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:

高校中退を経験した人を減らす強み要因は世代によりどのように変化しているでしょうか？		Services (8_Resilience_Gen), 強み要因（若者世代での変化）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:

高校中退を経験した人を減らす公共サービスの効果はどの程度でしょうか？		Services (11_Service_Impact), サービス効果（全世代計）
M.Kusakabe, Community Carte Survey of 9cities 2010-2016
Summary:

B. は、次のような特色があります。以下のページをご参照ください

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